【コラム】シリーズ『緑内障をあきらめない』エピソード1

最終更新日:2020年09月24日

シリーズ『緑内障をあきらめない』
エピソード1

三愛眼科は白内障手術はもちろんのこと、緑内障手術治療にも力を入れています。

どんな内容でも手術と聞くと怖いですが、

#10分足らずで痛みもなく
#日帰りで行える手術法もあり

当院では病態によって術式を使い分けています。

今回は『緑内障をあきらめない』シリーズと名付けて、とある患者さまをご紹介します。

どんな患者さま?
#ひとり暮らし
#車椅子生活
#ご家族が診察に毎回付き添い
#毎日点眼薬を何種類もしてて
#眼圧はギリギリ正常範囲内なのに
#進行する緑内障
#視界の中心が早くも危ない

緑内障治療とは『眼圧を下げて進行を遅らせ、天寿を全うするまで失明させない』というのが目的なのですが、

#点眼薬をこれ以上増やすのもなぁ
#さらに歳をとったり
#別の病気になったりして
#通院が難しくなると
#もっと治療が難しくなるなぁ
#中心が見えないと大変(画面下の写真参照)

と思い、交代で付き添われるご家族と半年以上かけて相談を重ね理解を得て、手術治療に踏み切りました。

幸い手術も問題なく終了。手術後は順調で、私も含めて関係者一同ホッと胸を撫で下ろし…手術日程が予定より3ヶ月ズレたものの病状に影響なく、もっと早くすれば良かった、と笑いながら話しています。

(ちょっと待って!手術日程が3ヶ月ズレたってどういうこと?)そうなんです、手術を目前にして体調を崩され他院に入院されたんです。まだ3ヶ月足らずで手術ができるほど回復されたので良かったのですが、長期入院で通院になっていたら?と思うと、眼科医としては背筋が凍ります。

今や人生百年と言われています。緑内障は徐々に進行する慢性疾患で『90%の患者さまは点眼治療のみで治療可能』というのが一般的でしたが、

#死ぬまで目薬を欠かさないって大変
#万が一通院できなくなったら?
#↑これは医者がどうにもできない

私は超高齢者が増加していく現代において、今まで通院治療だけでコントロールできていたはずの、緑内障を含む慢性疾患の治療が、今まで以上に難しい課題の一つになると考えています。

今の治療で身体機能を失うことなく天寿を全うできそうか、一度主治医にご相談されてはいかがでしょう。

三愛眼科院長
樫本大作


注釈 
○が日常よく使う一部の視界です。
十字の交わるところが視界の中心。
黒くなっている部分は見えない部分。
真ん中が見えなくなってきているのが分かると思います。

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